「サロンでのまつ毛パーマに興味があるけど、具体的に何をするのか分からなくて施術に踏み切れない…」そんな方はいませんか?
まつ毛パーマは目元という特に繊細な部分に施すもの。慎重になるのも無理はありません。
サロンでの施術中は基本的に目を閉じているので、今何をしているのか分かりづらいのいうのも、不安に感じる要素のひとつでしょう。
そこで今回は、サロンにおけるまつ毛パーマの施術のやり方について、解説いたします。
施術の内容を知らなくてもまつ毛パーマをかけることに問題はありませんが、心構えとしてある程度頭に入れておくと、より落ち着いて施術に臨めるはずですよ。
サロンでのまつ毛パーマのやり方
サロンで施術を受けられるまつ毛パーマには、ロッド式とビューラー式の2つがあります。
まずはそれぞれのやり方や所要時間を見ていきましょう。
ロッド式のやり方
ロッド式まつ毛パーマとは、まつ毛を1本ずつロッドに巻きつけてカールをつけていくという施術方法になります。
デザインが豊富で、まつ毛全体に均一にカールをかけられることから人気も高く、まつ毛パーマと言えばロッド式の方が主流でしょう。
サロンでロッド式まつ毛パーマをかける際は、以下の流れに従って行います。
- まつ毛パーマのデザインを決め、ロッドを選定する
- まつ毛の汚れを落とす
- 専用のグルーでロッドをまぶたに固定する
- ロッドの表面にグルーを塗り、まつ毛を1本ずつ固定する
- 1番目のパーマ液を塗り、時間を置く
- 2番目のパーマ液を塗り、時間を置く
- ロッドを外し、パーマ液を落とす
それぞれ詳しく解説しますね。
まつ毛パーマのデザインを決め、ロッドを選定する
まずはどんなデザインのまつ毛パーマにするか決め、まつ毛の長さやまぶたの形状に合ったロッドを選定します。
どんなロッドを選ぶかによって仕上がりの印象が変わるため、ロッド選びはとても重要な工程です。
右目、左目と形が異なる場合などは、より均一な仕上がりになるように、左右で使用するロッドを変えることもあります。
まつ毛の汚れを落とす
施術に入る前に、目元やまつ毛についた汚れを落とします。
メイクはもちろん、ホコリや皮脂汚れが目元やまつ毛についていると、パーマ液の浸透を妨げカールのかかりが悪くなりかねません。
まつ毛パーマをしっかりとかけ、もちをよくするためにも必要な過程です。
専用のグルーでロッドをまぶたに固定する
専用のグルーをロッドの裏に塗り、まぶたに固定します。
肌が敏感な方やアレルギー体質の方など、まれにグルーで肌荒れをおこすケースも。
肌荒れが心配な方は、申告しておけばワセリンを塗るなどして対処してもらえることもあります。
ロッドの表面にグルーを塗り、まつ毛を1本ずつ固定する
ロッドをまぶたに固定したら、今度はロッドの表面にまつ毛を1本ずつ固定していきます。
この工程によりまつ毛パーマの細部のデザインが決定するため、アイリストの技術力が試される部分です。
基本的には痛みなどは伴わないため、この段階で寝てしまったという声もよく聞かれます。
1番目のパーマ液を塗り、時間を置く
1番目のパーマ液を塗り、10分前後時間を置きます。
1番目のパーマ液の役割は、まつ毛の内部結合を切断し、まつ毛をやわらかくすること。途中でまつ毛の軟化具合を確認されることもあります。
パーマ液には揮発成分が含まれているため、「施術中目がしみるような感覚があった」という方も少なくありません。
2番目のパーマ液を塗り、時間を置く
1番目のパーマ液を拭き取ったら、次は2番目のパーマ液を塗り、同様に時間をおきます。
2番目のパーマ液を塗ることによって、まつ毛の内部結合が再結合され、カールの形が固定されるのです。
ロッドを外し、パーマ液を落とす
最後にロッドを外し、パーマ液を落としたらまつ毛パーマの施術は完了です。
ここまでの施術にかかる時間は、大体40分前後。カウンセリングまで入れると、約1時間を見ておくとよいでしょう。
ビューラー式のやり方
ビューラー式まつ毛パーマは、その名の通りビューラーのような器具にまつ毛を挟むことで角度をつけていきます。
ロッド式と比べると施術方法が簡単で、技術力を要さないため、アイリストによって仕上がりに差がないというのも特徴的です。
ビューラー式まつ毛パーマは、次のような手順でまつ毛にカールをつけていきます。
- まつ毛の汚れを落とす
- まつ毛パーマ専用器具でまつ毛を挟む
- 器具の上から1番目のパーマ液を注入し、時間を置く
- 器具の上から2番目のパーマ液を注入し、時間を置く
- 器具を取り外し、パーマ液を落とす
こちらも詳しい工程を見ていきましょう。
まつ毛の汚れを落とす
ロッド式まつ毛パーマと同様に、目元やまつ毛についた汚れを落とします。
パーマ液の浸透をよくするための下地作りは、どちらの施術方法においても重要です。
まつ毛パーマ専用器具でまつ毛を挟む
まつ毛パーマ専用の器具を使い、まつ毛を挟んで角度をつけます。
器具を挟む部分は、まつ毛の根元付近です。ビューラーをかけるような形をイメージするとよいでしょう。
器具の上から1番目のパーマ液を注入し、時間を置く
器具の上から1番目のパーマ液を注入します。使用するパーマ液は、ロッド式のものと基本的に同じです。
器具の装着により、まつ毛とまぶたは完全に遮断されているため、パーマ液がまぶたにつく心配はありません。
こちらも、途中でまつ毛の軟化状態を見ながら、放置時間を見極めます。
器具の上から2番目のパーマ液を注入し、時間を置く
一度器具を取り外して1番目のパーマ液を拭き取ったら、2番目のパーマ液を注入して時間を置き、カールを固定していきます。
器具を取り外し、パーマ液を落とす
器具を取り外し、パーマ液を落としたら、ビューラー式まつ毛パーマの施術は完了です。
ロッド式まつ毛パーマと比べると作業工程が少なく、施術にかかる時間も30分ほどと短くなります。
サロンでのまつ毛パーマはカウンセリングも大切!
サロンでまつ毛パーマの施術を受ける際に大切になるのが、カウンセリングの時間です。
施術を早く終わらせたいからとカウンセリングを適当に受けてしまっては、イメージと異なる仕上がりになってしまうことも考えられます。
カウンセリングはなんのために行うのか、アイリストに何を伝えたらいいのか、きちんと理解しておいてくださいね。
なりたいイメージをアイリストと共有する
カウンセリングの大きな目的が、まつ毛パーマによってなりたいイメージをアイリストと共有すること。
「かわいらしくしたい」、「大人っぽくしたい」、「ナチュラルに見せたい」など、希望するまつ毛パーマのイメージは人それぞれです。
ただ単にまつ毛を上げるだけでなく、どんな雰囲気を演出したいかがはっきりすると、まつ毛パーマのデザインもスムーズに決められるでしょう。
このとき、イメージする仕上がりの画像などを用意していくと、細かなニュアンスもしっかりと伝えることができます。
アイリストとの認識の違いをなくし、まつ毛パーマを失敗してしまう可能性もグッと低くすることができます。
まつ毛のクセや状態をアイリストに把握してもらう
カウンセリングでは、自まつ毛のクセやダメージなどの状態をアイリストに把握してもらわなければなりません。
希望するまつ毛パーマのデザインがあっても、自まつ毛の生え癖やまぶたの形状などによっては思うように仕上がらないことがあります。
その場合、仕上がりは多少異なってもそのままのデザインで施術するのか、違うデザインに変更するのか、アイリストの意見を聞きながら方向性を決めていくのです。
また、カウンセリングの過程で自まつ毛のダメージ具合がわかれば、より優しい薬剤や刺激の少ない施術方法へと変更することもできます。
自まつ毛の状態に合わせた施術が受けられるので、まつ毛を過度に痛める心配がなくなるのです。
サロンでまつ毛パーマをかける際の注意点
サロンでまつ毛パーマをかける際に、スムーズに施術に進めるよう注意しておきたい点があります。
施術直前になって焦ることのないよう、こちらも確認しておいてくださいね。
アイメイクはせずに行く
まつ毛パーマをかける際は、アイメイクはせずにサロンへ行きましょう。
アイメイクの汚れは、まつ毛パーマの浸透を妨げ、カールがかかりにくくなる原因となります。
いずれにせよ落とさなければならないのであれば、アイメイクはせずに行った方が施術時間の短縮にもなりますよね。
また、カウンセリングで自まつ毛やまぶたの状態をしっかり見てもらうという意味でも、目元のメイクは控えた方が賢明です。
「アイメイクは全て落とすこと」、「マスカラ以外はしていてもOK」など、アイメイクに関する基準はサロンによっても異なります。
「どうしてもアイメイクをして行きたい!」、「仕事終わりでメイクを落とす暇がない」という方も、事前にサロンのホームページなどで確認しておきましょう。
コンタクトを外せるように準備して行く
サロンでまつ毛パーマをかけるなら、コンタクトを外せるように準備して行きましょう。
ハードコンタクトの場合、施術中にズレたり割れたりすると危険なため、外すよう促されます。
サロンですぐにコンタクトを外せるよう、使い慣れたコンタクトケースや保存液を持参するようにしてくださいね。
こんな場合はサロンでの施術を断られることも
自分で行うセルフまつ毛パーマと異なり、サロンでの施術は経験豊富なアイリストが行います。
プロの目から見て「今はまつ毛パーマをかけるべきではない」と判断されると、施術を断られるケースがあることも知っておきましょう。
前回まつ毛パーマをあててから期間が空いていない
前回のまつ毛パーマから期間が空いていないと、施術を断られることがあります。
これは、施術から間もないとまだまつ毛のダメージが回復していないため。
まつ毛にダメージが残った状態で再度まつ毛パーマをかけると、ダメージが蓄積されて、まつ毛のチリつきや抜け毛、切れ毛を引き起こしかねないのです。
お直しする場合を除き、施術数週間での再施術はむずかしいと考えておいてください。
妊娠している
サロンによっては、妊婦さんの施術をお断りしているところもあります。
妊娠中だからといって、まつ毛パーマをかけることが母体やお腹の赤ちゃんに影響を与えることは極めて稀です。
では、なぜ妊娠中の施術を断られるのかというと、100%の安全性を保証できないから。
妊娠中は何が起こるか分からないため、万が一を避けるためにも慎重にならざるを得ないのです。
また、妊娠中は体質も変化しやすく、今までは問題なかったグルーなどで急に肌荒れを起こす可能性もあります。
施術のため長時間仰向けの体勢でいることも、妊婦さんには負担が大きいでしょう。
ものもらいや結膜炎など目の異常がある
ものもらいや結膜炎といった目の異常がある場合も、サロンでの施術を断られることがほとんどです。
目に疾患があると、まつ毛パーマの施術が刺激となり、さらに悪化させることになりかねません。
サロンの指示に従い、まずは完治させることを優先しましょう。
また、サロンに断られたからといって、目に異常があるのにセルフでまつ毛パーマをかけることは絶対にNG。目元のコンディションが整うまで、まつ毛パーマはしばらくお休みしてください。
まつ毛パーマの得意なサロンの見分け方
まつ毛パーマをメニューとして扱っているサロンはたくさんありますが、できることならより得意とするところで施術を受けたいもの。
まつ毛パーマの得意なサロンの見分けるには、次の3つのポイントを確認してみてください。
- まつ毛パーマの種類が豊富
- まつ毛パーマの施術歴が長い
- カウンセリングを丁寧に行っている
それぞれ詳しく見ていきましょう。
まつ毛パーマの種類が豊富
まつ毛パーマの得意なサロンは、取り扱うまつ毛パーマの種類も豊富です。
まつ毛パーマの種類が豊富であるということは、ロッドや薬剤を多数取りそろえているということ。
まつ毛やまぶたの状態に応じて細かなニーズにも対応できるため、仕上がりにも期待できるでしょう。
まつ毛パーマの施術歴が長い
まつ毛パーマの施術歴の長さも、まつ毛パーマを得意としているかどうかの判断材料になります。
まつ毛パーマは近年人気が上昇しているからこそ、メニューに取り入れたばかりというサロンも少なくありません。
まつ毛パーマを始めてから日の浅いサロンは、実際の施術例が少なく、技術面で不安に感じてしまうことも。
その点、まつ毛パーマの施術歴が長いサロンは、ある程度の実績が伴うものと判断できます。
ただし、サロンとしてのまつ毛パーマ施術歴が長くても、在籍するアイリスト全員がそうであるとは限りません。
スタッフが複数名いるのであれば、ベテランのアイリストを指名することで、より満足のいく施術が受けられるでしょう。
カウンセリングを丁寧に行っている
前述したように、まつ毛パーマをイメージ通り仕上げるために、カウンセリングはとても重要です。
まつ毛パーマのデザインだけでなく、施術方法や使用する薬剤などもカウンセリングを通して決定していきます。カウンセリングの内容次第で、仕上がりはもちろんまつ毛のダメージ具合やカールのもちも変わってくるのです。
どんなカウンセリングを行うかは、実際に来店するまではっきりと分からない部分でもあります。
ホームページなどを見てもカウンセリングの有無や所要時間が分からない場合は、電話やメールで問い合わせてみるのもひとつの方法です。
サロンでの仕上がりが気に入らなかったらどうする?
サロンでまつ毛パーマは、プロが施術を行う以上セルフでの施術より失敗が少なく、キレイに仕上がることがほとんどです。
しかし、カウンセリングが不十分だったり、アイリストの技術力がいまひとつだったりすると、まつ毛パーマの仕上がりに満足いかないことも。
サロンでの仕上がりが気に入らなかった場合は、次の方法で対処してみましょう。
保証期間内なら無料でお直しできることも
多くのサロンでは、まつ毛パーマの施術後一定の保証期間を設けています。この期間内であれば、無料でお直しを受けることが可能です。
施術後気になるところがあるのであれば、できるだけ早く相談してみましょう。
お直しの内容としては、もう一度まつ毛パーマをかけ直すことになります。
また、施術価格が安すぎるサロンなどでは、保証期間を設けていないケースも見られます。
事前に施術の内容をしっかりと確認するようにしてくださいね。
他のサロンでパーマをかけ直してもいい?
もう一度同じサロンでまつ毛パーマをかけることに不安があるのであれば、ほかのサロンでのお直しを検討しましょう。
この場合、改めて施術費用を支払う必要はありますが、現状での不満点を遠慮せずに伝えられるというメリットもあります。
サロンによっては、他店からのお直しの実績が豊富なところもあります。ホームページやブログを参考に、そういったサロンを探してみるのもおすすめです。
まつ毛パーマのサロンでのやり方を紹介しました。
- ロッド式まつ毛パーマは、まつ毛をロッドに貼りつけてパーマ液を塗り、カールを固定する
- ビューラー式まつ毛パーマは、ビューラーのような器具でまつ毛に角度をつけ、パーマ液を塗ってカールを固定する
- アイリストにお任せするからこそ、カウンセリングやサロン選びはとても重要
ある程度施術の流れが分かっていれば、長い施術時間もよりリラックスして過ごせるはずです。
また、どんなにアイリストの腕がよくても、イメージをしっかりと伝えられなければ理想の仕上がりを得ることはできません。
サロンでまつ毛パーマをかけるのであれば、施術前のカウンセリングにも本腰を入れて臨んでくださいね。